
キャンディをイメージしたフルーティーな味わいだそう☕
先日放送された、『ホンマでっか!?TV 仮装するだけで㊙メリット大連発』(フジテレビ系列2026年10月21日放送)をご覧になった方はいらっしゃいますか?
番組冒頭で、「実は有名大学の校門で写真を撮ると…」という解説をされていたのが、今回の評論家のお一人・坪田信貴氏。あの『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者ですね。
坪田氏、受験前のビリギャルさやかちゃんにこう伝えたそうです。
慶応に行ってその門の前で、「ギャルとしての自分ではなく、入学式のイメージで自分の写真を撮っておいで」。そして先撮りしたその「慶応生」としての写真を机の前に貼っておく。そうすると、「ギャルの自分」ではなく「慶応生の自分」として勉強に取り組むことができる——。
これ、まさに私がカウンセリングで依拠している解決志向のアプローチ(Solution-Focused Approach: SFA)の「ミラクル・クエスチョン」そのもの!と思ったわけです。
💡「ミラクル・クエスチョン」の魅力とは?
この質問法は、かつて「世界中の重荷を背負っているような女性」が諦めがちに、「奇跡くらいしか救いはないでしょうね」と答えたやり取りから生まれました。
カウンセラー:「では、もし奇跡が起こって問題が解決したとしたら、あなたの生活はどう違っているでしょう?」
女性:「夫はもっと責任を持ち…子どもたちは手伝ってくれ…私にもっとエネルギーがわいてきてニコニコし、子どもにも穏やかに接するでしょう。結婚したてのように夫と普通の会話をするかもしれません」
奇跡は現実ではありません。ですが、彼女が語った奇跡の後の生活は「上手くいっている家族の無理のない現実的な姿」でした。
この後、カウンセリングはこう続きます。
カウンセラー:「この奇跡みたいなことが、この2週間で何かなかったかしら?」
女性:「4日くらい前は、ちょっと良かったかな」
カウンセラー:「まさに奇跡!どうやって出来たの…?」
「奇跡のような日は、それまでとどう違っていたか」「どうやって実現出来たか」…を丁寧に聞いていく。
そうすることで、「問題の原因探し」(時として「バッドマン(悪者)」探し)ではなく、「目指すゴール(未来の解決像)」が具体化され、過去に起きた小さな成功(例外)を繰り返せる(再現出来る)よう、具体的なアクションへと落とし込んで行けるのです。
現在と過去の問題に向いていた焦点が、一気に「望ましい未来の生活」に向けられる——。人の持つ力を信じる、めちゃくちゃ素敵な「奇跡」だと思いませんか✨
🦇 なりきることで強くなれる「バットマン効果」
……と、ついハロウィンを忘れて熱く語ってしまいましたが(笑)、番組ではこの後「仮装の効果」についても触れられていました。
それが、憧れのキャラクターになりきることで粘り強くなれるという「バットマン効果」!
ミネソタ大学の研究(White et al., 2017)では、4歳と6歳の子供たちに退屈な作業をしてもらう際、バットマンなどのヒーローに仮装(なりきり)したグループが、最も長く粘り強く課題に取り組めたという実験結果が出ています。
(気になる方は原著論文も無料で読めますよ ➡ Child Development 掲載論文)
「なりきり」や「未来のイメージ」の力って、子どもから大人まで「ホンマでっせ!」の効果があるんですよね。
🎃 おわりに
ここで話を『ビリギャル』に戻しますが……当時ご多分に漏れずに読んだのを思い出します。
さやかちゃんの珍回答に笑い、出会いで人がこんなにも変われるんだという姿に胸を打たれ……そして本のラストで驚きの事実を知ったのです。
「なんとさやかちゃん、慶応だけじゃなく関学にも受かっていたんです!」
実は関学、私の母校でもあるのですが、「えっ~、世の中に全然知られてないやん~」と、少々鼻息が荒くなったのを思い出しました(笑)。
10年以上前の本を粘り強く(!?)思い返せたのも、もしかしたらハロウィン効果かもしれませんね🎃
皆さま、素敵なハロウィンをお過ごし下さい♪
(引用文献:P.ディ・ヤング / I.K.バーグ著(桐田弘江・住谷祐子・玉真慎子訳)『解決のための面接技法[第4版]―ソリューション・フォーカストアプローチの手引き』金剛出版, p.13, p.p.82-83, 2016.)
