「お母さんはしっかりやって当然」「自分を犠牲にしてこそ、尽くしてこそ」
「膨大な家事をこなしても、褒められもせずただただ続いていく毎日に」
「周囲の期待に応えたいと、一人で抱えて責任感を背負ってがんばりすぎていませんか?」
(p.16,36,39,122)。
で、「しんどい日もがんばってしまい、自分の体は後回し」な人
「とても疲れていてそろそろ限界」な人
がんばる母さんを止め、「自分を幸せにする」ことを自分と約束したい人におススメ(p.5,8,166)とあれば、
母であろうとなかろうと、とにかく頑張り過ぎ傾向の強い過剰適応傾向者としては、
思わず手にとりたくなる1冊。
本書では頑張り過ぎが続くとゆくゆくは、
「疲れて自分のことに目を向けられなくなるし」
「自分を後回しにしていると、自分を大切に出来なくなる」(p.20,123)とも。
それでは困る~。
ならどうした良いん?には、ユニーク!かつ実践的な解決策が目白押しでした。
傑作は、「母、寮母になる」。
著者の田中さん、人の不機嫌を浴びると疲れる性質。
知らない人でも舌打ち、八つ当たりを目の当たりにすると疲れるため、
普段は即その場から離れるようにしてはるそうです。
でも家庭内ではそうもいかず、ダメージが重いために編み出したのがこれ。
寮母さんという、
好きも嫌いも依存も干渉もない、少し他人的な距離のある、心地良いニュートラルな状態に行き着いたのだそう(p.67,71,119)。
実例として、洗濯は各自でしてもらうように等が挙げられていました。
すると、あるあるですね。
「あの服洗ってないの?明日着たいのに」という悲しい言葉を受けなくなって、
心の小さな痛みが減ったそうです👏(p.75,77)
他にも「母、ナースになる」というのも(笑)。
いつも誰かが誰かにイライラしていて、毎日ギスギス。
不機嫌の波に溺れそうな時は、
「今日は体調どうですかー?」「血圧をはかりまーす」と、
やや他人モード&ユーモアで乗り切るなんて方法も紹介されていました(p.127,128,130)。
あとは、ご飯やお弁当を手作りしないと!という後ろめたさ。
手が掛かっているものに愛情がこもっているように「見える」、
イヤ「見えるだけ」笑(p.47,48)。
なので、じゃんじゃん(とは言ってませんが笑)、罪悪感抱かず、
コインランドリー、ウーバー、お惣菜、外食、ミールキット宅配、
ハウスクリーニング、お掃除代行etc・・・
家事を外注しようよ!と(これ以前2023年6月19日、7月4日の「頑張り過ぎの私たちへ(1)(2) 『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』で少し触れましたね)。
それと、「うそ寝をしてみる」とか(ホントです!)。
なぜなら、「昔から母はがんばり過ぎなのに、なぜか元気に見えてしまう」から。
つまりは、「レスパイト(小休止・一時的な休養)」を取ろう(p.38,178)。
当たり前のようにおこなって来た、
盛りだくさんある年中行事を見直す(止める)というのも盲点でした(p.150)。
ここまでの、やり過ぎない、頑張り過ぎないはもちろん大事。
そしてさらに、ここからも。
「過ぎない」ことで生まれた、パワー、時間を使ってどうするか?
他人軸だったのを、自分軸に戻す作業が大事なのだと。
確かに!
そしてそれは、次回のお楽しみに・・・(長くなり過ぎました(_ _))