心が折れそうな時、大切なのは「つながり」でした~神戸心身医学会 第38回大会に参加して~

 

2026年4月11日、神戸臨床研究情報センターで開催された、

第38回 神戸心身医学会に、お手伝いとして参加してきました。

 

1987年から続く歴史あるこの学会。

第1回大会では、学生の無気力(スチューデント・アパシー)研究の第一人者である精神科医・笠原嘉(よみし)先生が登壇されたそうです。

 

そして、今回。めちゃ聞き応えのあった、

兵庫県こころのケアセンター特別研究員大澤智子先生による特別公演

「誰もが力を発揮できる職場づくり~セルフケア、ピアサポート、ラインケア~」についてご紹介しようと思います。

 

人が本来の力を最大限に発揮できる「5つの要素」

Hobfoll et al. (2007)によると、

人が本来の力を最大限に発揮するために必要な要素は、

次の5つだと言われているそうです。

 

1.安全・安心

2.穏やかさ

3.つながり

4.効力感

5.希望

 

裏を返せば、今の職場他で「辛い」「能力が発揮出来ない」と感じるのは、

安全・安心で、

ピリピリしない穏やかな職場etc…環境が担保されていないからかもしれません。

 

出来事の大きさよりも、その後の「つながり」が心を左右する

辛い出来事があった時、その出来事自体の大きさ以上に、

その後に「誰と、どうつながるか」が回復の鍵を握るのだそうです

 

例えば、大ミスをして落ち込んでいる時に、

「そんなやり方をしていたら、そうなっても仕方ない」と突き放されるのと、

「あなたが悪いんじゃない。あの状況では仕方がなかったんだよ」と

受け止められるのでは、

同じ辛い体験でも、その後の心の持ちようが天と地ほど違って来るとのこと。

 

「自分はもうダメだ」という無力感に飲み込まれそうになった時、

今の自分の状態を理解して受け止めてくれる存在、

正確な情報を提供してくれる存在と3.つながることで、

「辛い思いはしたが、何とかやって行けるかもしれない(4.効力感)」という

光が見えてくるのです。

 

「自分を取り戻す」プロセスを一緒に

大澤先生のお話の中でもう一つ印象的だったのは、

落ち込んでいる人に周囲が気を遣い過ぎ、

全てを代わりにしてしまうのは、ただでさえ無力感、罪悪感を感じている人に、

「自分は、ひとりでは何も出来ない人」と思わせ、

かえって自信を奪ってしまうというお話。

 

たとえ落ち込む状況にいるとしても、出来ることはしてもらう。そうすることで、

「自分にも出来ることがある」

「やり続けたら何とかなるかも」という、効力感を持てるようになる。

 

その効力感を一つひとつ積み重ねていくことが、自分への信頼、

つまり5.希望につながって行くとのことでした。

 

支援者は、24時間ずっと隣に居ることは出来ません。

だからこそ、皆さんが「今はしんどい。でも、何とかなりそう」と、

自分の足で再び歩き(走り!)出せるような伴走者としてのサポートを

行って行きたいとずっと考えています。

(かつてブログにも書いています。2023年11月20日付ブログ 「Dearにっぽん 笑顔の恩返し〜秋田登山ガイド“ミキティ”〜」https://kobe-counseling-salon.com/dearnippon/

 

ひとりで抱え込まずに

もし今、職場etc…で打ちのめされそうになっているのなら……。

まずは、決して突き放したりせずに状況をきちんと受け止め、

適切な情報が手に入る場所へ。

失われかけた安全・安心穏やかさを取り戻し、

効力感、希望につながるお手伝いをさせて頂きます。

ためらわず、つながりにお越し頂けるのを、心よりお待ちしています♪

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