
2026年4月11日、神戸臨床研究情報センターで開催された、
第38回 神戸心身医学会に、お手伝いとして参加してきました。
1987年から続く歴史あるこの学会。
第1回大会では、学生の無気力(スチューデント・アパシー)研究の第一人者である精神科医・笠原嘉(よみし)先生が登壇されたそうです。
そして、今回。めちゃ聞き応えのあった、
兵庫県こころのケアセンター特別研究員の大澤智子先生による特別公演
「誰もが力を発揮できる職場づくり~セルフケア、ピアサポート、ラインケア~」についてご紹介しようと思います。
◆人が本来の力を最大限に発揮できる「5つの要素」
Hobfoll et al. (2007)によると、
人が本来の力を最大限に発揮するために必要な要素は、
次の5つだと言われているそうです。
1.安全・安心
2.穏やかさ
3.つながり
4.効力感
5.希望
裏を返せば、今の職場他で「辛い」「能力が発揮出来ない」と感じるのは、
安全・安心で、
ピリピリしない穏やかな職場etc…環境が担保されていないからかもしれません。
◆出来事の大きさよりも、その後の「つながり」が心を左右する
辛い出来事があった時、その出来事自体の大きさ以上に、
その後に「誰と、どうつながるか」が回復の鍵を握るのだそうです。
例えば、大ミスをして落ち込んでいる時に、
「そんなやり方をしていたら、そうなっても仕方ない」と突き放されるのと、
「あなたが悪いんじゃない。あの状況では仕方がなかったんだよ」と
受け止められるのでは、
同じ辛い体験でも、その後の心の持ちようが天と地ほど違って来るとのこと。
「自分はもうダメだ」という無力感に飲み込まれそうになった時、
今の自分の状態を理解して受け止めてくれる存在、
正確な情報を提供してくれる存在と3.つながることで、
「辛い思いはしたが、何とかやって行けるかもしれない(4.効力感)」という
光が見えてくるのです。
◆「自分を取り戻す」プロセスを一緒に
大澤先生のお話の中でもう一つ印象的だったのは、
落ち込んでいる人に周囲が気を遣い過ぎ、
全てを代わりにしてしまうのは、ただでさえ無力感、罪悪感を感じている人に、
「自分は、ひとりでは何も出来ない人」と思わせ、
かえって自信を奪ってしまうというお話。
たとえ落ち込む状況にいるとしても、出来ることはしてもらう。そうすることで、
「自分にも出来ることがある」
「やり続けたら何とかなるかも」という、効力感を持てるようになる。
その効力感を一つひとつ積み重ねていくことが、自分への信頼、
つまり5.希望につながって行くとのことでした。
支援者は、24時間ずっと隣に居ることは出来ません。
だからこそ、皆さんが「今はしんどい。でも、何とかなりそう」と、
自分の足で再び歩き(走り!)出せるような伴走者としてのサポートを
行って行きたいとずっと考えています。
(かつてブログにも書いています。2023年11月20日付ブログ 「Dearにっぽん 笑顔の恩返し〜秋田登山ガイド“ミキティ”〜」https://kobe-counseling-salon.com/dearnippon/ )
◆ひとりで抱え込まずに
もし今、職場etc…で打ちのめされそうになっているのなら……。
まずは、決して突き放したりせずに状況をきちんと受け止め、
適切な情報が手に入る場所へ。
失われかけた安全・安心と穏やかさを取り戻し、
効力感、希望につながるお手伝いをさせて頂きます。
ためらわず、つながりにお越し頂けるのを、心よりお待ちしています♪
