『発達障がいと生きる私の凸凹短編エッセイ集(私の呟き)』(馬場功 著 NPO法人 滋賀県精神障碍者家族会連合会)

 

著者の馬場さんいわく、

『発達障がいを理解する』事はそう難しくない。

ネットや本に『知識』があふれているから。

しかし

『他人の発達障がいの特性を受け止めきれる』人がいるかは疑問である…」。

 

なぜなら馬場さん、

「昔、職場で『君はノミの心臓に毛が生えているね』と言われた。

かなりの小心者で、

人から言われた一言ひとことを気にするくせに、

思ったことをすぐ口にする。

思い立ったらすぐ動く。

周りには無神経で、神経質と映る。

きっと分かりにくい困った性分だ」と、感じているから。

 

それでも、

「僕は子どもの時から

『どうせ俺なんて、生まれてこなかった方が良かった』が口癖だった。

ある日、ハタと気づいた。

それは、

私を生んで育ててくれた両親や

私の友だちになってくれた人、

全ての人に対して、失礼な言葉だと。

とにかく生きよう」や、

 

「幼い時に、太陽はどちらから昇るか分からなかった。

その時、頭の中で天才バカボンの

🎵西から昇ったお日さまが東に沈む🎵

そうか、東から西かと理解できた。

これで、いいのだ。)」や、

 

「私は、自分の出来なさに

コンプレックスを抱えて生きてきました。

夜、辛くてひとりで

涙が溢れたこともありました。

しかし、

笑いにする事で、

ありのまま受け止められる。

失敗してきたことも

未来のバトンにしようと

こだわれば、役に立つかも」や。

 

これらの告白には、

やはり自閉症の当事者発信をしている

『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』の著者、東田直樹さんを思いました。

 

そして、また馬場さんに戻り、

「私は、真に受けやすい特性です。

小学校の時、<口避け女>は、実在すると信じ切っていました。

夜、出かけようとする母に、真顔で

『口避け女が、出てきたら殺されちゃうから、誰かに車で送ってもらってね』と必死に懇願。

『そうするわ』と笑顔で答えた母」を読んで、

もう一人思い出したのが、さかなクンのお母さん

 

映画『さかなのこ』のラストで、

魚大好きさかなクンのために、それまでせっせと魚を調理、

食卓に出してくれていた井川遥演じるお母さんのセリフ。

(ネタバレ含みます笑)

「お母さん黙っていたことがあって。

実はお母さんもお父さんもスミオ(お兄ちゃん)もお魚苦手なの」、

この告白を聞いた瞬間、

まさか~👀ギョギョギョ👀となったことを思い出しました(笑)。

 

もうお一人、思い出すどころか、忘れてはならないのが、

この馬場さんの冊子をお手配下さった、日本福祉大学青木聖久先生

 

初見じゃないと思われた方、ご名答。

「阪神・淡路大震災から30年

ー現実問題の生活再建とメンタルヘルスに焦点を当ててー」

(2024年7月24日付ブログhttps://kobe-counseling-salon.com/hansin_awaji30th-2/)を主催された先生で、とにかく熱い

 

全国各地から集まったお弟子さん達によると、講義も熱くて

泣きながらされることも珍しくないんだとか。

 

それが伝わる動画をご覧頂き、

ぜひ暑さ熱さで乗り切って頂けたら♪

 

「我が人生 精神保健福祉に捧ぐ」青木聖久 教授

【日本福祉大学通信教育部 教員紹介】

https://www.youtube.com/watch?v=UC4iS6Z5C7M

※青木先生から、掲載許可を頂いています。

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