阪神・淡路大震災から30年ー現実問題の生活再建とメンタルヘルスに焦点を当ててー

 

7月18日@神戸市立総合福祉センターで、参加して来ました。

 

その中の、

元 神戸新聞専門編集委員 現 神戸大学戦略企画室 特命准教授の磯辺康子先生の、

「人間復興の30年ー生活再建の現実と心のケアー」

皆さんにもぜひ聞いて欲しい内容でした。

 

1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、

例えば、兵庫県こころのケアセンターが開設されたことなどは、

広く知られていること。

他にも、阪神・淡路を契機に、政府の危機管理が24時間体制になったりだとか、

被災者生活再建支援法(1998年)が制定されたりだとか。

 

多くの人の苦しみと、多くの人の尽力の上に

こうして、今の私たちの生活があるのだと、あらためて感じました。

 

そして、阪神・淡路は、ボランティア元年とも言われていて、

実際、阪神・淡路には、

1年間でのべ137万人ものボランティアの方々が来て下さったそうです。

 

で、ボランティアには、スキルを持つ人だけが必要なのではない。

障害を持つからこそ、同じ立場の人の気持ちがわかることも。

「そこに居ること」「伴走すること」「居るだけボランティア」の存在も、

大切なのだと。

 

さらに、「被災者=支援される人」ではなくて、

被災した人達の、「何か役に立ちたい」「一緒に働きたい」思いについても、

伝えて下さいました。

 

それを受けて、この会を主催された、

日本福祉大学福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科の青木聖久教授からは、

「ヘルパーセラピー原則」という、何やら耳慣れない言葉が。

 

「セルフヘルプ」「ピアサポート」にも通じる概念で、

「人を助けることで、自分が助けられている」という考えだそう。

「この人と一緒に居ると楽しい」「この人と一緒なら戦える」etc…

そんな風に思って貰えている自分がまんざらでもないのだ

というお話には、自分の姿も重なりました。

 

以前読んだ、東畑開人さんの『野の医者は笑う 心の治療は何か?』(誠信書房/文春文庫)にも、

相談をしに来ていた人が、今度は相談を受ける側になって行くことで、

癒され、回復していくというようなくだりがあったのを思い出しました

 

 

最後、見事なボイスパーカッションを披露してくれたのは、

自身も阪神・淡路で家が全壊した、

異色の防災音楽ユニット “ブルームワークス”KAZZさん

(私が心理学を教える、専門学校の生徒さんでもあります!)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次