「人のことを思いやるばかりで,自分のことは後回し。職場や家庭でうまくできていないからといって,頑張ってばかりで疲れが取れない。そんなときは,自分に優しい気持ちを向けるセルフ・コンパッションを実践すると良いことが様々な研究からわかってきています」。
これは行くしかない!
有光興記先生によるセルフ・コンパッション ワークショップ体験に、行って来ました。
ストレス対処法には、大きく分けて3つ。
1つは、ドーパミンが出るエキサイティング系。
例えば、アルコールとかゲームとか。暴走するとアカンため、ほどほどにしないとペケ。
もう1つは、散歩とか運動とか、セロトニンが出る気持ちがいい系。
そしてもう1つが、オキシトシンが出る癒し系。
家族や友だちと過ごしたり、ペットと触れ合ったり瞑想したり。
これが、今回のコンパッション(慈しみ)です!
これにセルフが付いて、セルフ・コンパッション。
Neff(2003, 2011)によると、「自分の苦しみを避けたり、切り離したりせず、受け入れ、苦しみを和らげ、優しさで自分自身を嫌そうとする願いを生み出す」と、定義されているようですが、そのままではちょっと難しいですね。
自分のあるがままを認めて、自分自身を癒そう、慈しもうとすること、といった感じでしょうか。
で、実際にセルフ・コンパッションを高めるワークをやって来ました。
いくつかしたワークのうち、
“コンパッションのイメージワーク”をご紹介します。
まず、目をつむり、理想的なコンパッション(慈しみ)の視覚的イメージを思い浮かべてみる。
人でも動物でも景色でもOK。
で、その理想的なコンパッションイメージの音、人の声であったり鳥のさえずりであったりはどんなだろう?
色や触感など、感覚はどんなだろう?
この時、湧き上がってきたイメージと同時に、沸いてきた感情に気付くことが大切だそう。
私は、おばあちゃんが思い浮かび、
“充分がんばってるよ~。そのままでいいんだよ~”と、
全受容されている感覚に包まれ、オキシトシン大放出!を感じました。
加えて、心が広くなったというか、穏やかで優しい気持ちを、自分のみならず、他の人にも持てた体験でした。
時間が経ってもまだじんわり効いている感じがして、齊藤和義じゃないけれど(笑)、優しく&強くなれそうです
(♪やさしくなりたい♪ https://www.youtube.com/watch?v=ldUFV0ZOJR0)。
*関西学院大学 心理科学実践センターでは、専門家、地域の方々向けのワークショップが、随時開催されています(http://psyser.kwansei.ac.jp/workshop/)。