「ハードワークは誇らしいことだ。
だが、これ以上は頑張れないという限界に達したとき、どうすればいいのか?
本書はその答えを教えてくれる」(p.3)。
そんな口上に誘われ、読み進めると確かに、確かに。
「子どもの頃からそうだった。
努力が足りなくて失敗したことはほとんどない。
いつだって、頑張りすぎて失敗していたのだ」(p.50)と、
せっかく出来上がっていたプレゼン資料に、まだいける!と、ギリギリスライドを追加したせいで、スムーズだった流れがわやくちゃ。
契約が白紙になってしまった話とか・・・。
「人と仲良くなろうと頑張りすぎて、相手に引かれる。
仕事で評価されようと必死になりすぎて、逆に能力のない人だと思われる。
眠らなければと焦りすぎて、目が冴えてしまう。
これらはすべて、頑張りすぎの弊害。
そもそも、ものごとがうまくいっている時は、頑張る必要などない。
仕事が乗っているときに『もっと頑張るぞ』とは考えないはずだ」(p.135)とか・・・。
そうそう!思い当たる!のオンパレード
なら、どうする私たち!?
それには、
すべてがこんなに大変である必要はないのではないか(p.45)。←これぞ、エフォートレス思考!
何かが困難だと感じるのは、もっと簡単なやり方を見つけていないからではないか(最小努力の法則(p.47))。
「頑張ってもうまくいかないなら、別の道を探したほうがいい」(p.15)と、
「上手くいっていないのなら、何か違うことをしてみよう」という、SFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)の中心哲学にもピッタリの金言が。
なるほど、頑張らないからこそ結果が出せる(p.27)らしい。
また、“頑張らないようにしましょう”といった、どうやったら良いかわからないような抽象的な話ではなく、
実際どう行動していったら良いか。
頑張りすぎないための、具体的な方法もしっかり示されているのでした。
そして、それは次の回に続きます・・・(ツァイガルニック効果!m(__)m)。
*ツァイガルニック効果(Zeigarnik effect)とは、完了課題よりも未完了課題の内容の方をよく覚えてい ること。