(少々ネタバレ(_ _))
今月初旬、テレビで、映画「すずめの戸締まり」が放映されていましたね。
台湾東部地震のことを心配ながら見た方もいらっしゃると思います。
馴染みのある新神戸も登場しますが、
“大事な仕事は人からは見えない方がいいんだ”(閉じ師と心理師と、我々の仕事もそうかなぁと思ったり)とか、
“自分の扱いが雑なんだよ”(過剰適応傾向者に多いかもと思ったり)とか、
セリフ響きまくりでした。
で、今回注目したいのは、人間の言葉を喋る猫「ダイジン」。
しょっぱな、小生意気でこんちくしょーと思うのですが、
最後号泣並みに印象がガラッと変わる。
これは心理学でいうところの、“ゲイン効果”と言えるでしょう。
ゲインロス効果(Aronson & Linder, 1965)の“ゲイン効果”とは、
当初“イマイチ”と思っていた他者が、途中“意外にエエやん!”に変化した場合、
最初から“エエやん”と思っていた人以上に好感度が高くなること。
少し前に流行った“ツンデレ”のようなもの。
効果は抜群ですが、使いこなすのはなかなかの高等テクニックかも。
逆が“ロス効果”で、当初“エエやん!”と思っていた他者が、途中“そうでもないやん” に変化した場合、
最初から“そうでもないやん” と思っていた人よりも、より好感度が低くなってしまうこと。
最近の“蛙化現象”でしょうか。第一印象良過ぎ注意ですね。
“ゲイン効果”の他にもう一つ「ダイジン」を見て思ったのが、
映画『GANTZ』のガンツ玉でした。
思った方いらっしゃいませんか!?(※類似性効果お願いします)
※態度や属性などが類似していると、親しくなりやすいことが知られています。