“ウェルフォームド・ゴール”(望む解決像)を見つけに(1) 『卒母のためにやってみた50のこと がんばる母さんやめました』(田中千絵 大和書房)

田中さんによる、ほぼ全文手書き文字&イラストが読みやすかったです♪

「お母さんはしっかりやって当然」「自分を犠牲にしてこそ、尽くしてこそ」

「膨大な家事をこなしても、褒められもせずただただ続いていく毎日に」

周囲の期待に応えたいと、一人で抱えて責任感を背負ってがんばりすぎていませんか?」

(p.16,36,39,122)。

で、「しんどい日もがんばってしまい、自分の体は後回し」な人

「とても疲れていてそろそろ限界」な人

がんばる母さんを止め、「自分を幸せにする」ことを自分と約束したい人におススメ(p.5,8,166)とあれば、

母であろうとなかろうと、とにかく頑張り過ぎ傾向の強い過剰適応傾向者としては、

思わず手にとりたくなる1冊。

本書では頑張り過ぎが続くとゆくゆくは、

「疲れて自分のことに目を向けられなくなるし」

「自分を後回しにしていると、自分を大切に出来なくなる」(p.20,123)とも。

それでは困る~。

ならどうした良いん?には、ユニーク!かつ実践的な解決策が目白押しでした。

傑作は、「母、寮母になる」

著者の田中さん、人の不機嫌を浴びると疲れる性質。

知らない人でも舌打ち、八つ当たりを目の当たりにすると疲れるため、

普段は即その場から離れるようにしてはるそうです。

でも家庭内ではそうもいかず、ダメージが重いために編み出したのがこれ。

寮母さんという、

好きも嫌いも依存も干渉もない、少し他人的な距離のある、心地良いニュートラルな状態に行き着いたのだそう(p.67,71,119)。

実例として、洗濯は各自でしてもらうように等が挙げられていました。

すると、あるあるですね。

「あの服洗ってないの?明日着たいのに」という悲しい言葉を受けなくなって、

心の小さな痛みが減ったそうです👏(p.75,77)

他にも「母、ナースになる」というのも(笑)。

いつも誰かが誰かにイライラしていて、毎日ギスギス。

不機嫌の波に溺れそうな時は、

「今日は体調どうですかー?」「血圧をはかりまーす」と、

やや他人モード&ユーモアで乗り切るなんて方法も紹介されていました(p.127,128,130)。

あとは、ご飯やお弁当を手作りしないと!という後ろめたさ。

手が掛かっているものに愛情がこもっているように「見える」、

イヤ「見えるだけ」笑(p.47,48)。

なので、じゃんじゃん(とは言ってませんが笑)、罪悪感抱かず

コインランドリー、ウーバー、お惣菜、外食、ミールキット宅配、

ハウスクリーニング、お掃除代行etc・・・

家事を外注しようよ!と(これ以前2023年6月19日7月4日の「頑張り過ぎの私たちへ(1)(2) 『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』で少し触れましたね)。

それと、「うそ寝をしてみる」とか(ホントです!)。

なぜなら、「昔から母はがんばり過ぎなのに、なぜか元気に見えてしまう」から。

つまりは、「レスパイト(小休止・一時的な休養)」を取ろう(p.38,178)。

当たり前のようにおこなって来た、

盛りだくさんある年中行事を見直す(止める)というのも盲点でした(p.150)。

ここまでの、やり過ぎない、頑張り過ぎないはもちろん大事。

そしてさらに、ここからも。

「過ぎない」ことで生まれた、パワー、時間を使ってどうするか?

他人軸だったのを、自分軸に戻す作業が大事なのだと。

確かに!

そしてそれは、次回のお楽しみに・・・(長くなり過ぎました(_ _))

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