
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック、
フィギュアスケートペアでのあの大逆転金メダル!
日本中に感動を届けてくれた「りくりゅう」ペア(三浦璃来選手&木原龍一選手)、
本当に「スゴイ、スゴイ、スゴイ、スゴイ、スゴイ!」(解説の高橋成美さん風に!)でしたね。
2026年2月28日、朝日新聞の「いわせてもらお」欄にも、
「許されないミス」というタイトルで、読者からこんな投稿が。
テレビでフィギュアスケートを見ていた夫が、
「いよいよ次は、『トクリュウ』が出るぞ!」と。
匿名・流動型犯罪グループと混同してはダメ、と言う妻からの「解説」でした(笑)。
本題に戻り、
二人のこれまでの軌跡を見ていて、カウンセラーとして思わず
「これぞSVR理論だ!」と心の中で叫んでいました。
■SVR理論とは?
社会心理学者のマースタイン(Murstein, B.I)が提唱した理論で、
もともとは恋愛関係が結婚に至るまでのプロセス、
広義では親密な対人関係の進展を3つのステップで説明したもの。
S(Stimulus:刺激):まずは外見や雰囲気という視覚「刺激」で惹かれ合う。
V(Value:価値):交流が進むと、価値観の共有や、考え方の類似性が重要に。
R(Role:役割):お互いの足りない部分を補い合う相補性で、長期的な関係に。
この3つの段階を経て行くことで、
関係はより深い最終段階へと進むと言われています
(参考『自ら挑戦する社会心理学』)。
■二人の「運命」を検証してみる
二人が初めて氷上で出会った2019年、「S(刺激)」のフェーズ。
二人の身長差は30cm。これは、ダイナミックな技を美しく繰り出すための、
完璧とも言える「黄金比」で👏
次の「V(価値)」のフェーズ。
初めて一緒に滑った後、三浦選手は「こんなに合う人がいるんだ!」。
木原選手は「雷が落ちるってこういうことなんだな」と、コメント。
一瞬にしてお互いのスケーティング(価値観)が共鳴したことを実感👏
■金メダルを引き寄せた「R(役割)」の力
そして迎えた2026年、まさに理論を証明するようなドラマが。
得意のリフトでまさかのミスをし、
ショートプログラム5位と出遅れてしまった翌日。
4大会連続のオリンピック出場、大先輩の木原選手が、
スケート人生で初めてというほど落ち込み、朝から涙が止まらない。
そんな彼を見て、三浦選手はこう決意。
「2人で一緒に落ち込んでしまったら、もう今日の結果はなかった。
いつもは龍一くんに頼りっぱなしだけど、今日は逆に私が強くならないといけない。今度は私がお姉さんになって、リードしてあげよう」。
いつもは頼りになるお兄さん役の木原選手を、今度は三浦選手が支える。
固定された役割ではなく、
ピンチの時に自在に役割(Role)を入れ替えて補い合える関係。
この「相補性」こそが、あの大逆転劇の要因の1つだったのではないでしょうか。
■「いつもの役割」をお休みしてもいい
カップルの方の中には、「いつも自分がしっかりしなきゃ」と、
一生懸命に頑張り過ぎている方がいらっしゃいます。
でも、りくりゅうペアが教えてくれたのは、
「役割を自在に入れ替えられるしなやかさ」。
どちらかが常に完璧である必要はありません。
状況を見て、その時々に必要なピースを埋め合う。
そんな風に「時には役割をお休みしたり、交代したりできる関係」に、
パートナーシップのヒント有り。
これはある意味「流動型」では?と、
「宇宙イチ」の解説者気分になったのでした(笑)。
3月6日からはミラノ・コルティナ2026パラリンピックが開幕。
冬のスポーツが伝えてくれる勇気と感動と学びを、
またみんなで分かち合いましょう♪
