新年だからというわけでもありませんが、約束は果たさなければいけませんね(2024年1月8日ブログ参照)。
今回はちゃんと縁の話の続きを。
そうなのです。
2024年1月1日付けブログで、縁の話をした後、
BS時代劇 『あきない世傳金と銀』第4話を見ていたところ、
ご縁のくだりに出会ったのです。
舘ひろし演じる、大番頭の治兵衛。
これがまためちゃくちゃカッコいい。
主人公幸の商才、才覚を見抜き、因習に抗い、
ちょっとした反則技(?)をあの手この手使って(超ド級のもあります!)、
幸が商いの道に進めるように導いていく役柄。
最高の上司(ロバート・レッドフォード)とちょいやんちゃな部下(ブラッド・ピット)が織りなす、これまた大好きな映画スパイ・ゲームが、ちょこっと(笑)脳裏に浮かびました(国も時代も全然違いますが)。
で、もとい。
卒中(脳卒中)で半身に麻痺が残った治兵衛が、
まだまだ大なた振るえず、ジリジリする幸を前にして言うセリフ。
「(自分が)卒中で命拾いしたんは、この世との縁が切れてない言うことや。
幸が、御店(おたな)のために腕を振るえるようになるには、月日がまだかかる。
やれることだけやって、焦らず、あきらめず縁と月日が満ちるのを待ちなはれ」。
心理学には、“レディネス(学習準備性)”という用語があります。
心理学キーワード辞典(オクムラ書店 p.55)には、
レディネスとは、「学習の成立にとって必要な、個体の発達的素地、心身の準備性を指す」
と、記されています。
少々難しいので、少々かみ砕くと、
人は適切な成熟に達した時にこそ、教育や訓練の効果があらわれるという考え。
まさに、焦らず、あきらめず縁と“機が熟すのを待ちなはれ”といったところでしょうか。
とはいえ、アボカドや洋梨の食べごろ同様、熟したかどうかの見極めが難しい。
が、それこそ、焦らず、あきらめず、機をねらい続ける。
そうこうしていると、熟したかどうか、段々わかってくる気がします。
気のせいではないですよ❕